表彰式にご参加の皆さまに、御礼を申し上げます。
第18回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」と第3回「哲学甲子園」の表彰式が、
3月27日の夕刻5時半から神保町の出版クラブ・ホールで開催され、
盛会のうちに終了しました。
当夕は、全国から、NPOの会員、読者の方々をはじめ多くの皆さまが参集され、
また、Nobody賞の第6回受賞者の宮内悠介さん、第11回受賞者の金子薫さん、
第15回受賞者の荒井裕樹さんの三人の歴代受賞者も参加されて、
第18回受賞者の奈倉有里さんと第3回哲学甲子園の優秀作品の作者の方々を表彰し、
その前途をお祝いする楽しい一夕となりました。
受賞者の奈倉有里さんには、宮内悠介さんから正賞リング「メビウスの帯」が授与され、
荒井裕樹さんからは、お祝いの花束が贈呈されました。
吉例により、法人会員の(株)豊島屋さんから奈倉さんに、
「鳩サブレー」44枚入りの大箱がプレゼントされ、会場は大いに盛り上がりました。
また、哲学甲子園の最優秀作品に選ばれた作者の土屋大樹さんと、
優秀作品の舘来実さん、松下千鶴さんも登壇され、
入選者を代表して土屋さんが受賞スピーチを行なった後、
奈倉有里さんから記念品のNPOオリジナル図書カードが全員に贈られました。
奈倉さんの受賞記念講演「文化を抱えて脱走するために」では、
現在のロシアによるウクライナ侵攻のなか、誰にも戦争終結の道がみえない情況にあって、
如何にして人間の正気は保ち得るのか、
それを広くロシア語圏・ウクライナ語圏の作家や詩人の作品と作者のあり方を紹介しつつ、
そのために文学がどのように寄与するのかが雄弁に語られ、参加者のの耳目を集めました。
今年は、前年の受賞者の永井玲衣さんが北陸・能登でボランティア活動に従事されていることから、
直近の受賞者同士による対談が実現できませんでした。
そこで永井さんからは、奈倉さんへのお祝いの言葉と、奈倉さんの最新刊『文化の脱走兵』の読後感、
あわせて奈倉さんへの質問を語る永井さんの様子を収めた「ビデオレター」が贈られました。
会場の大型モニターに映像と音声が流され、永井さんの質問に奈倉さんが答えるというかたちで、
表彰式会場に一種の「対話」が展開されました。
その後、別室にて、祝賀懇親会が開催されました。
第11回Nobody賞・受賞者の金子薫さんによる秀逸な「乾杯」のご発声で始まり、
受賞者の方々を囲んで多くの参加者の和やかな歓談が続き、盛況のなか、
午後8時半に散会しました。
表彰式にお集まりいただきました方々に、あらためて御礼を申し上げます。
ご参加が叶わなかった皆さまも、ぜひ、次の機会にお越しください。
NPO会員の方々には、表彰式の様子を収めたDVDを後日、お届けいたします。