(池田晶子記念)わたくし、つまり Nobody賞

(池田晶子記念)わたくし、つまり Nobody賞

バナーバナー

表彰式開催の御礼

2025年03月28日

表彰式にご参加の皆さまに、御礼を申し上げます。

第18回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」と第3回「哲学甲子園」の表彰式が、
3月27日の夕刻5時半から神保町の出版クラブ・ホールで開催され、
盛会のうちに終了しました。

当夕は、全国から、NPOの会員、読者の方々をはじめ多くの皆さまが参集され、
また、Nobody賞の第6回受賞者の宮内悠介さん、第11回受賞者の金子薫さん、
第15回受賞者の荒井裕樹さんの三人の歴代受賞者も参加されて、
第18回受賞者の奈倉有里さんと第3回哲学甲子園の優秀作品の作者の方々を表彰し、
その前途をお祝いする楽しい一夕となりました。

受賞者の奈倉有里さんには、宮内悠介さんから正賞リング「メビウスの帯」が授与され、
荒井裕樹さんからは、お祝いの花束が贈呈されました。
吉例により、法人会員の(株)豊島屋さんから奈倉さんに、
「鳩サブレー」44枚入りの大箱がプレゼントされ、会場は大いに盛り上がりました。
また、哲学甲子園の最優秀作品に選ばれた作者の土屋大樹さんと、
優秀作品の舘来実さん、松下千鶴さんも登壇され、
入選者を代表して土屋さんが受賞スピーチを行なった後、
奈倉有里さんから記念品のNPOオリジナル図書カードが全員に贈られました。

奈倉さんの受賞記念講演「文化を抱えて脱走するために」では、
現在のロシアによるウクライナ侵攻のなか、誰にも戦争終結の道がみえない情況にあって、
如何にして人間の正気は保ち得るのか、
それを広くロシア語圏・ウクライナ語圏の作家や詩人の作品と作者のあり方を紹介しつつ、
そのために文学がどのように寄与するのかが雄弁に語られ、参加者のの耳目を集めました。

今年は、前年の受賞者の永井玲衣さんが北陸・能登でボランティア活動に従事されていることから、
直近の受賞者同士による対談が実現できませんでした。
そこで永井さんからは、奈倉さんへのお祝いの言葉と、奈倉さんの最新刊『文化の脱走兵』の読後感、
あわせて奈倉さんへの質問を語る永井さんの様子を収めた「ビデオレター」が贈られました。
会場の大型モニターに映像と音声が流され、永井さんの質問に奈倉さんが答えるというかたちで、
表彰式会場に一種の「対話」が展開されました。

その後、別室にて、祝賀懇親会が開催されました。
第11回Nobody賞・受賞者の金子薫さんによる秀逸な「乾杯」のご発声で始まり、
受賞者の方々を囲んで多くの参加者の和やかな歓談が続き、盛況のなか、
午後8時半に散会しました。

表彰式にお集まりいただきました方々に、あらためて御礼を申し上げます。
ご参加が叶わなかった皆さまも、ぜひ、次の機会にお越しください。

NPO会員の方々には、表彰式の様子を収めたDVDを後日、お届けいたします。

お知らせ一覧へ