作家。1976年8月29日、大阪府生まれ。2007年、デビュー小説『わたくし率 イン 歯ー、または世界』が第137回芥川賞候補に。同年、第1回早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞受賞。2008年、『乳と卵』で第138回芥川賞を受賞。2009年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で第14回中原中也賞受賞。2010年、『ヘヴン』で平成21年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、第20回紫式部文学賞受賞。2013年、詩集『水瓶』で第43回高見順賞を受賞。他の著書に長編小説『すべて真夜中の恋人たち』、エッセイ『ぜんぶの後に残るもの』『魔法飛行』『人生が用意するもの』などがある。2013年3月、著者にとって初めての短編集『愛の夢とか』を刊行予定。 2008年3月、第1回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞を受賞。
「象の目を焼いても焼いても」「わたくし率 イン 歯ー、または世界」「乳と卵」「告白室の保存」などの作品における思索する文章のあり方は、「わたくし、つまりNobody賞」の趣旨にかなうものです。 その言語表現の姿勢を顕彰し、併せて今後の同氏の可能性に対し当賞を贈ります。
『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で、第14回中原中也賞を受賞されました。
以後も多くの賞を受賞されています。
今後のさらなるご活躍を期待いたします。
詩集。第43回高見順賞を受賞。
著者ならではの炸裂する言語宇宙。
青土社◆定価1,300円(本体価格)
2012年9月刊
週刊新潮と日経新聞連載のコラムをまとめたエッセイ集。断酒日記付き。
新潮社◆定価1,300円(本体価格)
2012年8月刊
思い出す機能は、いつもわたしたちの中にある―『ヘヴン』『すべて真夜中の恋人たち』の川上未映子が大震災をまたぐ約一年間を綴ったエッセイ集。
中央公論新社
2012年2月刊
「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う。 それは、きっと、真夜中には世界が半分になるからですよと、いつか三束さんが言ったことを、わたしはこの真夜中を歩きながら思い出している」 『ヘヴン』から二年。恋愛の極北を見つめる作家の渾身の長編小説。
講談社◆定価1,600円(本体価格)
2011年10月刊
週刊新潮の連載と、日経新聞夕刊に掲載されていたエッセイを一冊に。タイトルが示唆しているように、南三陸町の記憶と東北大震災に触れる。
新潮社
2011年8月刊
読売新聞のウェブサイト上で連載されていた日記風のエッセイをまとめた一冊。
中央公論新社
2011年1月刊
週刊新潮連載の人気コラム「オモロマンティック・ボム」をまとめた神秘的・哲学的・反日常的エッセイ集。 「夏のひたすらロマンティックは模様のあれこれ、入り口に、どうぞどうぞ」(著者からのコメント)
新潮社
2010年6月刊
(改題)
新潮文庫
2012年6月刊
斎藤環、福岡伸一、松浦理英子、種村弘、多和田葉子、永井均ら6氏との対話集。
文藝春秋◆定価1,300円(本体価格)
2010年3月刊
文春文庫◆定価533円(本体価格)
2010年9月刊
2007〜2009年に新聞等に掲載されたエッセイ集。太宰治の作品への想いや、体、言葉、季節、旅、本などについて。
文藝春秋
2009年11月刊
文春文庫◆定価476円(本体価格)
2012年5月刊
もし彼らが、僕たちを放っておいてくれたなら——。 なぜ彼らは僕を苛めるのだろう。 人はなぜ理由もなく人を傷つけられるのだろう。 善と悪を分かつものは何なのか。 人は何のために生きるのか—— 僕の悲痛な問いが胸を打ち、涙がとめどなく流れる、 魂を揺さぶる感動作。 平成21年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、第20回紫式部文学賞受賞。
講談社◆定価1,400円(本体価格)
2009年9月刊
講談社文庫◆定価552円(本体価格)
2012年5月刊
第138回芥川賞受賞作。 姉とその娘が大阪からやってきた。 39歳の姉は豊胸手術を目論んでいる。 姪は言葉を発しない。 そして3人の不可思議な夏の3日間が過ぎてゆく。 受賞第1作「あなたたちの恋愛は瀕死」併録。
文藝春秋
2008年2月刊
文春文庫◆定価430円(本体価格)
2010年9月刊
わたしのいっとう好きな意味は、どうして。 よるべなき虚空をゆく一個の疑問符は何を貫き、何に融けるのか? “少女”という憑坐(よりまし)を得て、 いま言葉はうたい、さわぎだす。 圧倒的新星の伝説的デビュー作を含む7編、 ここに爆誕! 第14回中原中也賞受賞。
青土社◆定価1,300円(本体価格)
2007年12月刊
第137回芥川賞候補作。 読んだら吐くで。ほいでもって泣くで。 デビューと同時に激しめに絶賛された文筆歌手が魅せまくる、かくも鮮やかな言葉の奔流! リズムの応酬! 問いの炸裂! 〈わたし〉と〈私〉と〈歯〉をめぐる疾風怒濤のなんやかや! とにかく衝撃の、処女作。
講談社◆定価1,300円(本体価格)
2007年7月刊
講談社文庫◆定価500円(本体価格)
2010年7月刊
女子の世界は妖しくて愛しくて我武者羅でときどき、こわい。 2003年8月29日夜明け前から2006年8月29日誕生日の夜まで、文筆歌手・未映子の3年に渡る日記。 ブログ『未映子の純粋悲性批判』に加筆修正。
ヒヨコ舎◆定価1,800円(本体価格)
2006年12月刊
講談社文庫◆定価524円(本体価格)
2009年11月刊