池田晶子の本、また2冊、刊行されました!

2010年02月05日

『無敵のソクラテス』 新潮社 1月30日・刊、定価2940円(税込み)

名著『帰ってきたソクラテス』に始まる池田晶子「対話篇」作品の全貌を収めた完全版です。
従来のシリーズ本の内容に加えて、他書収載の数篇もすべてこの一冊に網羅し、各篇の配列を生前の著者の意図に準じて再編集しました。
著者にとって「対話」とは具体的に何を意味したのか?
著者の独創であった「対話篇」再創造の狙いが、この完全版から伝わってきます。
単行本や文庫本でお読みになられた方も、必ず新たな発見があることでしょう。
いま蘇る、史上最強の対話術!
池田晶子・選「大人のための哲学書案内」(一部、未発表原稿を含む)も併録。
どこから読んでも楽しめる、待望の一冊です。
どうぞ、ご覧ください。

『事象そのものへ!』 トランスビュー 2月5日・刊、定価1890円(税込み)

1991年に法蔵館から刊行されていた旧著の新装復刊です。
旧著に再度の校訂を為し、出版社と装いを新たに待望の復刊となりました。
結晶のような「考える文章」―――。
思考の発生と運動を非人称かつ詩的な言葉で刻みつけ、天才の登場を鮮烈に告げた作品集です。
哲学の巫女・池田晶子の仕事は、ここから始まったと言っても過言でありません。
「考え」と「感覚」が、そのまま純度を上げて結晶化したような言葉のなかに、硬質な抒情が顔を出す、著者の詩人としての資質が最も現われている一冊です。
装丁家・高麗隆彦氏のブックデザインもフレッシュです。
著者の、事実上の一冊目の著書にして、二十年が経過していよいよ清々しいこの一冊、あらためてご覧ください。

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